釣れぬもまた一興。糸を垂らして時を忘れ、浮世の憂さを水に流す。

東西(とざい)、東西(とーざい)!

御用とお急ぎでない方は、少々お立ち会い願わしゅう。 手前、竿を担げば心は錦(にしき)、狙うは大物、釣果(ちょうか)は運任せ。

世知辛い世の中、あくせく生きるは野暮(やぼ)というもの。 此処(ここ)に記すは、自由爺が水辺で遊ぶ「のんびり道中記」でございます。

魚との知恵比べか、はたまた己との根比べか。 釣れて良し、釣れずともまた良し。 波の音を肴(さかな)に、暇つぶしの極意、とくとご覧あれ。