太公望
第五話 川は、答えを急がせんかった
2026年1月23日
釣り場のことを調べ続けとるうちに、ひとつ、当たり前やけど見落としとった事実に行き当たった。 家の近くに、一級河川が流れとる、ということじゃ。しかもな、年会費を払えば、決められたルールの中で釣りができるらしい。 池や野池み […]
第四話 変わってしもうたもん、変わらん気持ち
2026年1月23日
翌日、 昨日のバックラッシュだらけの一日を思い返しながら、ふらりと釣具屋へ向かった。 釣り場へ行く前に、ちょっと様子でも知っとこう。そんな、軽い気持ちじゃった。 店に入ると、ロッドやリールがきっちり並び、相変わらず圧倒さ […]
第三話 何も釣れんかったが、確かに何かを手にしとった
2026年1月23日
その日は、バックラッシュ続きじゃった。投げるたびに、ラインは言うことを聞かず、リールのまわりで意地悪く絡みつく。 ほどいては巻き、巻いてはまた絡む。気がつけば、投げとる時間より、糸とにらめっこしとる時間のほうが長かった。 […]
第二話 釣りは、黙って待っとってくれた
2026年1月23日
大学へ行き、そのうち社会へ放り出され、気がついたら釣りは、生活の真ん中からずいぶん遠いところへ行ってしもうとった。 嫌いになったわけでもない。やめようと決めた覚えもない。ただ、時間がなかった。ほんに、それだけの話じゃ。 […]