隠居の細工物部屋

ものづくり

細工物小屋
第七話 小さな雷 木の葉に文字を 焼き付ける

いやはや、驚いた。 二〇二五年、六月。梅雨入り前のしっとりとした風が吹く加古川。ワシの細工物小屋にやってきたのは「レーザー彫刻機」という光の魔法じゃ。 スイッチを入れると、箱の中で「ビカビカビカッ!」と青白い光 […]

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第六話 ピンポン玉 目玉となって 川を往く

いやはや、驚いた。 二〇二五年、七月。じりじりと太陽が照りつけ、セミが合唱しとう加古川。ワシの首筋には、最新の「魔法の目玉」……「アクションカメラ」が鎮座しとう。 釣りをしだして、自分がどんなふうに魚と戦っとる […]

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第五話 空中散歩 赤影気分で ドロンと参る

いやはや、驚いた。 二〇二五年、四月。菜の花が黄色い絨毯のように広がる加古川の河原。ワシはついに空飛ぶ魔法の道具、「ドローン」を手に入れたんじゃ。 ワシら世代の男にとって、空を飛ぶのは永遠のロマン。「仮面の忍者 […]

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第四話 魔法の箱 粘土細工は 脳の毒

いやはや、驚いた。 二〇二五年、三月。加古川の河原に梅の香りが漂い、ようやく冬の終わりが見えた頃。退職後のワシが最初に手を出したのが「3Dプリンター」という魔法の箱じゃ。 「自分で作ったルアー(疑似餌)で大きな […]

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第三話 (ちょっと隠居前のお話 その弍)魔法の耳 過去の声を 紙に書く

いやはや、驚いた。 二〇二四年の十二月。加古川の冷たい浜風が首筋をすり抜けていく季節。世間は正月準備で忙しない頃、ワシは退職という大きな節目を数ヶ月後に控え、ある「奇妙な板」を手に入れた。それが「AIレコーダー […]

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第二話 (ちょっと隠居前のお話 その壱)手の平に 博士を飼うや 春の風

いやはや、驚いた。 二〇二三年の四月。加古川の土手沿いに桜が舞い、新しい生活が始まる予感に街がソワソワしとう頃じゃった。ワシの「細工物小屋」の準備を細々と進めとった折、スマホの中に、とんでもない「怪物」がやって […]

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第一話 文明の利器がやってきた

わしが定年退職の日を迎えたときの話じゃ。よく聞くじゃろ、「肩の荷が下りた」なんて言葉。 ところが不思議なことに、わしの胸にあったのはそれより先に、「さて……ここから、何をして遊ぼうか」 という、ずいぶんと生意気な気持ちじ […]

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