第五話 川は、答えを急がせんかった
釣り場のことを調べ続けとるうちに、ひとつ、当たり前やけど見落としとった事実に行き当たった。 家の近くに、一級河川が流れとる、ということじゃ。しかもな、年会費を払えば、決められたルールの中で釣りができるらしい。 池や野池み […]
第四話 変わってしもうたもん、変わらん気持ち
翌日、 昨日のバックラッシュだらけの一日を思い返しながら、ふらりと釣具屋へ向かった。 釣り場へ行く前に、ちょっと様子でも知っとこう。そんな、軽い気持ちじゃった。 店に入ると、ロッドやリールがきっちり並び、相変わらず圧倒さ […]
第三話 何も釣れんかったが、確かに何かを手にしとった
その日は、バックラッシュ続きじゃった。投げるたびに、ラインは言うことを聞かず、リールのまわりで意地悪く絡みつく。 ほどいては巻き、巻いてはまた絡む。気がつけば、投げとる時間より、糸とにらめっこしとる時間のほうが長かった。 […]
第二話 釣りは、黙って待っとってくれた
大学へ行き、そのうち社会へ放り出され、気がついたら釣りは、生活の真ん中からずいぶん遠いところへ行ってしもうとった。 嫌いになったわけでもない。やめようと決めた覚えもない。ただ、時間がなかった。ほんに、それだけの話じゃ。 […]
第一話 文明の利器がやってきた
わしが定年退職の日を迎えたときの話じゃ。よく聞くじゃろ、「肩の荷が下りた」なんて言葉。 ところが不思議なことに、わしの胸にあったのはそれより先に、「さて……ここから、何をして遊ぼうか」 という、ずいぶんと生意気な気持ちじ […]
大江戸温泉物語プレミアム城崎
城崎温泉といえば、柳並木のそぞろ歩きに七つの外湯めぐり。あの風情ある古い湯の町は、わしも大好きな場所じゃ。 だが今回は、その城崎の入り口に、ちょっとばかり趣きを変えた湯宿があることを教えよう。 その名も「大江戸温泉物語P […]
有馬街道温泉 すずらんの湯
神戸の街を抜け、有馬の湯へ向かう街道沿いに、ひっそりと、だが凛と佇む「有馬街道温泉 すずらんの湯」。 ここは単に「ひとっ風呂浴びる」だけの場所じゃござんせん。 自然を感じ、季節を浴び、湯そのものをじっくり味わう。そんな風 […]

