養生草紙 第二十五巻:点滴の儀式と、雨上がりの青写真

いやはや、二度目の「儀式」を終えてきたところじゃ。  一回目と同じ手続き、同じ説明……。何度も繰り返される手順を「儀式」のように受けて、二度目の点滴がスタートしたんじゃが、これがまあ相変わらず長い。痛くも痒くもない点滴の袋を眺めながら、ただじっと時間が過ぎるのを待つんは、なんとも不思議な心地がするもんやな

 ふと思い出したんじゃが、看護師さんが「今は楽になりましたよ」と笑うとった。聞けば十年前は副作用がひどくて、テレビのドラマさながらに「トイレが友達」状態になるんが当たり前やったらしい。それを思えば、技術の進歩ちゅうのはえらいもんや。ワシの体への負担も、昔に比べりゃあ無茶苦茶なくなっとるそうじゃ。長かった点滴も無事に終わり、文明の利器と医療の進歩に、思わず感謝せずにはおられんかった。

 今日は一日中、雨が降っとった。  窓の外を見ればしとしとと播州の街を濡らしとうが、一回目と違うんは、その天気くらいのもんじゃ。こんなに楽な思いをしてええんやろか……。点滴を終えてそんなことを考えとったら、ふと「次に家に帰ったら何をしよか」と、心が少し浮き立つのを感じたんじゃ

病気との付き合いも、こうして「儀式」として淡々とこなしていけば、案外新しい楽しみが見つかるもんかもしれんのう。  さて、焦らんとボチボチいくとするか。雨が上がれば、またやりたいことが山ほど待っとる。皆も、今夜は心穏やかに休み。

拙い話にお付き合いくださり、感謝の極みじゃ。
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