2026年4月

養生草紙
養生草紙 第二十四巻:おかえりと青い器、慣れという名の再会

いやはや、とうとう戻ってきてしもうた。二度目の入院初日じゃ。 病棟へ足を踏み入れるなり、看護師さんから「おかえりー! ゆっくりできましたかー?」と明るう声をかけられてな。その笑顔は嬉しいんじゃが、内心では「ああ、帰ってき […]

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養生草紙 第二十三巻:普通という名の贅沢、再戦への刺身一切れ

いやはや、十日間の自宅療養というのは、瞬きする間もなく過ぎ去ってしもうた。  病院の小さなテレビやなくて、家の大きな画面で映画を堪能し、お気に入りの音楽をスピーカーから流す。村上春樹の本をゆっくり読み返したり、大きなパソ […]

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養生草紙 第二十二巻:舞い上がる心、即答の「今日から帰ります!」

いやはや、人生捨てたもんやないな。  抗がん剤の初陣から二週間が過ぎた頃、先生から「十日間ほど、家に帰ってもええですよ」と、夢のような言葉をいただいたんじゃ。 最近の医療は「クオリティ・オブ・ライフ」、つまり生活の質とい […]

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養生草紙 第二十一巻:手のひらの魔法、退屈を溶かす「つながり」

いやはや、抗がん剤の初陣から一週間。  先生から「一週間は安静にしときなされ」と言われとったんで、気分転換に外の空気を吸いに行く以外は、大人しくベッドで横になっとったんじゃ。 毎日欠かさず受けとる放射線治療も、相変わらず […]

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養生草紙 第二十巻:抗がん剤と放射線、拍子抜けの初陣

いやはや、案ずるより産むが易しとは、まさにこのことじゃな。 抗がん剤を投与した翌日の朝。おそるおそる目を覚ましてみれば、体調は至って普通。いつも通りに朝飯を平らげ、先生の巡回を受け、これまたいつもの検査を済ませ……。「あ […]

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養生草紙 第十九巻:水責めと暇の地獄、夜空への強がり

いやはや、長い。とにかく長い、ながーい点滴じゃった。 六時間もの間、じっと管につながれとるのは人生で初めての経験じゃ。幸い、今のところは痛みも気持ち悪さもありゃせんが、この「暇を持て余す」というんも、なかなかどうして一種 […]

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養生草紙 第十八巻:腕を伝う冷たい覚悟、抗がん剤の進軍

いやはや、ついにこの時が来てしもうた。  朝飯をしっかり平らげ、いつもの検査をパパッと済ませた後、いよいよ初めての抗がん剤投与に向けて、先生と看護師さんから詳しい説明があったんじゃ。 点滴で六時間もかけてじっくり体に入れ […]

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養生草紙 第十七巻:開かれた門、明日への進軍

いやはや、今日は最高にめでたい日じゃ!  朝の看護師さんの笑顔で気を良くしとったんじゃが、さらに嬉しい知らせが舞い込んできてな。なんと、あんなにワシを苦しめとった血糖値が、ついに合格ラインをクリアしたんじゃ 。 […]

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養生草紙 第十六巻:カーテンを開ける笑顔、当たり前の言葉

いやはや、人間というもんは現金なもんじゃな。  昨日は「担当の看護師さんにほったらかしにされとる!」なんて、モヤモヤとした気持ちをぶちまけてしもうたが、今日は朝からすっかり気が晴れとるんじゃ。正直、人ひとりの振る舞いで、 […]

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養生草紙 第十五巻:看板倒れの担当さん? 病院の七不思議

いやはや、入院して一週間。  ようやくここの空気にも慣れてきたんじゃが、ふと自分の枕元のネームプレートを眺めとって、妙なことに気がついたんじゃ。 そこには「担当看護師 ◯◯」と、立派な名前が書いとる。そういえば初日に、「 […]

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