養生草紙 第三十三巻:天井の点と、静まり返った明け方 (病室・病床で自分を見つめ直す夜)
この「病院」という場所の空気 いやはや、参った。今日は少しばかり、ワシが身を置いとうこの「病院」という場所の空気について、じっくりと記しておこうと思うんじゃ。 一口に病院と言うても、その中には色々な部屋が並んどる。プライ […]
養生草紙 第二十八巻:青い皿、痺れる指先と心の中で叫ぶ「今」 (末梢神経障害 指の痺れ)
次から次へと新しい波 いやはや、参った。病(やまい)との付き合いってなぁ、いつだって一筋縄ではいかんもんやと分かっていたつもりじゃが、どうにも世の中そうは問屋が卸さない。人生の嵐というもんは、一難去ってまた一難、こちらが […]
養生草紙 第三十二巻:眩しき同僚と、瞼の重みに灯る感謝 (職場からの見舞いと復職への想い)
容赦なく押し寄せて いやはや、参った。病(やまい)との付き合いは、一寸先は闇、角を曲がるたびに見たこともない不条理な景色が広がっとるもんやと、家出した味覚を前に途方に暮れたのが昨日の朝のことでございます。 二度目の抗がん […]
養生草紙 第三十一巻:味覚の家出と、苦い再会 (抗がん剤副作用による味覚障害)
いやはや、参った。一寸先は闇、そして味覚の家出。 いやはや、参った。一寸先は闇とはよう言うたもんじゃが、養生の道中ってなぁ、本当に角を曲がるたびに見たこともない不条理な景色が広がっとるもんやな。 二度目の抗がん剤を投与し […]
養生草紙 第三十巻:緩やかなる傾斜と、食卓の上の攻防 (味覚障害が始まる前)
三度目の朝がやってきた。 いやはや、参った。病(やまい)との付き合いってなぁ、いつだって一筋縄ではいかんもんやと分かっていたつもりじゃが、どうにも世の中そうは問屋が卸さない。人生の嵐というもんは、こちらがようやく息を吐い […]
養生草紙 第二十九巻:腹の中のダンスと、藁をも掴む爺の叫び (抗がん剤による副作用)
一難去ってまた一難 いやはや、参った。病(やまい)との付き合いってなぁ、いつだって一筋縄ではいかんもんやと分かっていたつもりじゃが、どうにも世の中そうは問屋が卸さない。人生の嵐というもんは、一難去ってまた一難、こちらがよ […]
細工物小屋 第三話(ちょっと隠居前のお話 その弍)魔法の耳 過去の声を 紙に書く (AIレコーダーきたる)
いやはや、驚いた。 二〇二四年の十二月。加古川の冷たい浜風が首筋をすり抜けていく季節。世間は正月準備で忙しない頃、ワシは退職という大きな節目を数ヶ月後に控え、ある「奇妙な板」を手に入れた。それが「AIレコーダー […]
細工物小屋 第二話 (ちょっと隠居前のお話 その壱)手の平に 博士を飼うや 春の風 (AIきたる)
いやはや、驚いた。 二〇二三年の四月。加古川の土手沿いに桜が舞い、新しい生活が始まる予感に街がソワソワしとう頃じゃった。ワシの「細工物小屋」の準備を細々と進めとった折、スマホの中に、とんでもない「怪物」がやって […]
養生草紙 第二十七巻:時を刻まぬ船酔い、自分への恨み言 (抗がん剤の副作用 吐き気、悪心)
一筋縄ではいかんもん いやはや、参った。病(やまい)との付き合いは、いつだって一筋縄ではいかんもんやと分かっていたつもりじゃが、今回は少々手強い波に飲み込まれてしもうたようじゃ。 あの、白一色の城に滑り込んでから二度目と […]
養生草紙 第二十六巻:静かなる違和感、二度目の試練 (抗がん剤の副作用 初期症状の出現)
抗がん剤を受けた翌日の明け方 いやはや、人間の身体というものは、本当に一筋縄ではいかん複雑なからくりでございますな。 昨日は、あの白一色の城で二度目となる「抗がん剤投与の儀式」を無事に終え、手首から肩の奥へと伝わるお薬の […]
養生草紙 第二十五巻:点滴の儀式と、雨上がりの青写真 (抗がん剤 点滴)
いやはや、二度目の「儀式」を終えてきたところじゃ。 いやはや、二度目の「儀式」を終えてきたところじゃ。 十日間の夢のような自宅療養を終え、あの味気ないブルーのプラスチック容器に盛られた夕食の煮物にため息を漏らしたのが昨夜 […]
細工物小屋 第七話 小さな雷 木の葉に文字を 焼き付ける (レーザー彫刻機きたる)
さあさあ、お立ち会い!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。本日我が工房にやってきた、何とも風変わりで恐ろしい、現代の魔法の道具のお話でございます。 いやはや、本当に驚いた。時は二〇二五年、六月。梅雨入り前のしっとりとした、 […]
細工物小屋 第六話 ピンポン玉 目玉となって 川を往く (アクションカメラきたる)
さあさあ、お立ち会い!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。本日我が工房からお届けするのは、真夏の加古川を舞台に繰り広げられた、爺と最新ハイテクメカとの、なんともおかしな知恵比べの一幕でございます。 いやはや、本当に驚いた。 […]
細工物小屋 第五話 空中散歩 赤影気分で ドロンと参る (ドローンきたる)
さあさあ、お立ち会い!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。本日我が工房からお届けするのは、春うららかな加古川を舞台に繰り広げられた、爺の「大空への大冒険」でございます。 いやはや、本当に驚いた。時は二〇二五年、四月。どこを […]
細工物小屋 第四話 魔法の箱 粘土細工は 脳の毒 (3Dプリンターきたる)
さあさあ、お立ち会い!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。本日我が工房からお届けするのは、白髪交じりの爺が、令和の最先端テクノロジーという名の強敵に果敢に立ち向かった、汗と涙の奮闘記でございます。 いやはや、本当に驚いた。 […]

