
釣れぬもまた一興。糸を垂らして時を忘れ、浮世の憂さを水に流す。
東西(とざい)、東西(とーざい)!
御用とお急ぎでない方は、少々お立ち会い願わしゅう。 手前、竿を担げば心は錦(にしき)、狙うは大物、釣果(ちょうか)は運任せ。
世知辛い世の中、あくせく生きるは野暮(やぼ)というもの。 此処(ここ)に記すは、自由爺が水辺で遊ぶ「のんびり道中記」でございます。
魚との知恵比べか、はたまた己との根比べか。 釣れて良し、釣れずともまた良し。 波の音を肴(さかな)に、暇つぶしの極意、とくとご覧あれ。
- 太公望の戯れ 第一話 出会い

- 太公望の戯れ 第二話 釣りは、黙って待っとってくれた

- 太公望の戯れ 第三話 何も釣れんかったが、確かに何かを手にしとった

- 太公望の戯れ 第四話 変わってしもうたもん、変わらん気持ち

- 太公望の戯れ 第五話 川は、答えを急がせんかった

- 太公望の戯れ 第六話 川には、まだ知らん魚がおった

- 太公望の戯れ 第七話 爺、宝の地図を広げる





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